市立堺病院 医師山田 裕揮

「病と生き、inochiに寄り添う」

生きること。当たり前に思える尊い命、健康。もしも、それを突然奪われたら?

いつか人は必ず死にます。多くの人は遅かれ早かれ病気になります。昨日まで自分だけは違うと思っていた患者さんが今日も病院を訪れます。

医療従事者として僕等はあなたに何が出来るのだろう。最先端医療、技術、薬剤が未来の医療の全てなのでしょうか。
患者さんに求めていただけるような医師を目指し、がむしゃらに毎日努力し続けていた僕に与えられたのは、

原因もわからない、もう治らないと言われる難病でした。

失って初めて気付いたことがあります。当たり前だと思っていた時間が、家族友人が、そして共に苦しむ患者さんが僕にそれを教えてくれました。

今はまだ何もない私ですが、これをみなさまに共有したいと考えています。

歩ける。話せる。食べれる。笑える。当たり前でこそ全てが有難い。inochiとはなにかを考える時間を一緒に共有しましょう。