しずお農場代表今井 裕

1951年北海道釧路市生まれ

みなさんは
命を「解く」ということばを、ご存知ですか。
食肉解体業に携わる人々が、牛や豚や羊を殺す、という意味で実際に使っている言葉です。生きるために食べること、食べるために働くこと、そして命を解くこと。全てはこのサイクルの上に成り立っています。
多くの生き物たちの命と人々の葛藤に支えられながら、私たちは今日も「いただく」ことができるのです。私たちは奪われた命の意味も考えずに、毎日肉を食べています。動物は、みんな自分の食べ物を自分で獲って生きているのに、人間だけが、自分で直接手を汚すこともなく、食肉解体業の方々の思いも知らないまま、肉を食べています。動物だろうが植物だろうが、どんな生き物であっても、自分の命の限り精いっぱい生き続けたい、そう願って生きているんだと私は思います。命をいただくことに対しての「思い」。お肉を食べて「あ~、美味しい。ありがとう」お野菜を食べて「あ~、美味しい。ありがとう」そこに生まれる思いはどんな思いでしょう?お肉を食べて「うぇ~、マズッ!」お野菜を食べて「うぇ~、マズッ!」そこに生まれる思いはどんな思いでしょう?食べ物をいただくとき、そこに尊い命があったことを忘れずに、その命を敬い、感謝の言葉をかけてあげられる人になりたいと思っています。今日もまた、食べられることへの感謝の言葉「いただきます」をたいせつにしたいと思っています。


旭川から60km程北に士別市があります。

北海道で2番目に長い天塩川(てしおがわ)が流れていて、その西側にかわにしの丘しずお農場があります。

私達はこの美味しい水と爽やかな空気、丘や樹々の織りなす景観を大切にし、ここで大事に育てた羊やトマトの美味しさを、是非多くの方々に味わってもらいたい、女性やお年寄り、子ども達がニコッと笑えて共にほほ笑み合うユートピアを作りたい、また「家畜に優しい飼育は食の安全につながる」をモットーに農場スタッフ一同、「命をいただく」大切さを心に、一生懸命そして、楽しく仕事をしています。